【プロパン産業新聞】「信頼性あるエビデンス」環境技術実証事業説明会で

2020/03/04

令和元年度の環境技術実証事業(ETV事業)中小水力発電技術区分事業説明会が、2月26日、東京・豊島区の小水力開発支援協会で開催された。この説明会はおもに出力50kW未満のいわゆるマイクロ水力といわれる中小水力発電技術について、導入検討中を含むユーザーおよび同様の技術に取り組むメーカー・開発者などを対象としたもの。環境技術実証事業は、すでに実用化された先進的な環境技術について、その環境保全効果や副次的な環境影響、その他環境の観点から重要な性能を第三者が客観的に実証することで、環境技術の購入、導入等の際に、環境保全効果等を容易に比較・検討し、適正な選択を行えるようにするもの。これにより環境技術の普及を促進し、環境保全と環境産業の発展を図ることを目的としている。令和元年度は、小水力開発支援協会が中小水力発電技術区分の実証機関に選定され、環境技術開発者でも利用者でもない信頼できる第三者機関としての立場から、環境技術環境保全効果等を、試験等に基づき客観的なデータとして示す役割を担っている。
今回は、エリス(岡山市)の桑原順代表取締役が、メーカー・開発者向けに平成28年度に実証が行われた、同社の胸掛水車の事例を説明。実証対象となったのは平成26年3月に稼働を開始した新見市髙尾エリス発電所で、基本仕様は水路の落差約1.3m、最大流量毎秒約0.8㎥、定格出力7.5㎾。水車直径約3m、水車幅は1.3m。
桑原代表取締役は「定格出力7.5kWは決して大きくないが、年間通して安定した流量がある水路に設置することにより、安定的に稼働できる点がメリット。太陽光発電と比べ稼働効率は高い」と説明したうえで、今回の実証について「電力についてはデータを常に取得することができていたが、流量や騒音について客観的な評価を得られたことがETV事業のメリット。ほぼ想定した実証結果となった。またこの結果を受け、より良い研究開発にもつなげられた。信頼性あるエビデンスが得られ、プラスは大きかった」と事業の意義を語った。(3月3日の掲載記事より抜粋いたしました)

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