【石油産業新聞社】発明協会会長賞を受賞 エリスの小水力発電システム
2024/11/06
つばめホールディングス(岡山市)は10月29日、傘下のエリス(同市)の桑原順社長と国立大学法人長崎大学大学院工学研究科の佐々木壮一助教博士(工学)が共同開発した「自動負荷追従運転で経済的な小水力発電装置」が、今年度発明協会会長賞を受賞したと発表した。同社が製造・販売する独自の小水力発電システム「WaterWeco」に組み込まれた技術。流速の大きい水面付近の水流を利用し、水流が水車に当たる角度を調整し、水車に誘導される水の流速を弱らせることなく、水路内の水量に応じた効率的な発電を可能とした水力発電装置。(中略)「自動負荷追従運転が可能で、水量の変動率が大きい用水路や河川にも水力発電装置が設置可能。流速の大きい水面付近の水のみを利用するため、塵芥対策の作業負担を軽減、内陸生態系の保全への寄与」が評価された。「WaterWeco」は米国、欧州など世界50カ国以上で知的財産登録されているほか、国際連合工業開発機関(UNIDO)東京事務所のサステナブル技術普及プラットフォーム(STePP)にも登録されている。
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