【石油産業新聞社】小水力発電の情報を発信 エリス桑原社長が講演

2022/03/09

「再エネアグリゲーションと小水力発電セミナー」(福島県再生可能エネルギー推進センター主催)が、2月中旬から下旬にかけてオンデマンドにて録画配信され、演題「小水力発電の開発と地域での利活用」をエリスの桑原順社長が講演した。同社はLPガス小売販売のつばめガス(岡山市)を核とするつばめホールディングス傘下で、環境エネルギー事業や独自の小水力発電システム「WaterWeco®」を製造・販売する。講演はETV(環境省環境技術実証事業)として、16年(平28年)3月に稼働開始した農業用水路発電(定格発電量7.5㌗、岡山県新見市)を事例に、候補地選定方法・理由、設置工程、メンテナンス、発電量予測から地域連携のメリット、将来の展望・課題について説明した。今回のセミナーは、同センター会員を対象に、分散型エネルギーとしての小水力発電の開発および地域実装の取り組みについて学ぶことを目的とした。福島県では持続可能な社会を目指した「県再生可能エネルギー推進ビジョン」を東日本大震災発生年の11年に策定。同ビジョンの10年目の節目を迎え、今年度を初年度とする10ヵ年計画「同ビジョン2021」を策定した。その関連で2月から3月にかけて、小水力発電のほか「カーボンニュートラルに向けた再エネアグリゲーションの仕組み」「長期安定電源に向けた太陽光発電保守管理」「新たな分散型エネ社会の構築」など、多くのセミナーがオンデマンドで録画配信された。

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