【ご報告】新型羽根車の開発

2018/01/15

弊社は、この度長崎大学と西日本流体技研との共同研究で胸掛け水車を開発いたしました。

今回の研究開発は、昨年の3月から新見髙尾農業用水路に設置し売電事業を行っていた胸掛け水車(写真1)を比較対象として行われました。新見市の水車は、環境省ETV実証事業にて、約30%の効率であることが分かっていましたが模型実験によっても実機同様の約30%の効率であることが確認されました。

▲新見市髙尾エリス発電所(写真1)

また、新見市の水車では、導水路の下に水の淀みがあり、効率を阻害していると予想されたため、その検証も模型実験で行いました。
実験結果では、淀みがある時よりもない時の方が、効率が良くなる傾向が見られました。(図1)

▲新見水車の効率(図1)

今回新たに開発した胸掛け水車では、ピッチ・フラップ羽根と呼ばれる独自の羽根形状が採用されたことに特徴があります。(図2)

▲今回開発した胸掛け水車(図2)

新開発したピッチ・フラップ水車は、淀みありの場合でも、最大で約40パーセントの出力効率となることが模型実験により確認されました。(図3)
 
▲ピッチ・フラップ水車の効率(図3)

記 三宅 頼人

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